2017年07月09日
演劇コンクール・稽古場突撃インタビュー! 「waqu:iraz」
第8回せんがわ劇場演劇コンクール出場団体の稽古場に、次世代芸術家グループのメンバーが訪問してインタビュー!全6団体、順不同でお届けします。
今回は佐川大輔さんがせんがわ劇場近くの入間に伺って、劇団主宰である小林真梨恵さんにお話を伺いました。
「劇団の成り立ち」を教えてください。
小林
もともとミュージカルから入り、その後小劇場にも関わるようになって、フリーで演劇の舞台を中心に出演、振付などをしていました。自主公演なども企画したりと活動していたのですが、20代の終わりで自身の活動にもろもろ疲弊してきまして、ちょっとだけ舞台活動から離れてみたんです。でも、一年も持たず、再始動(笑)再始動する際に、どうせやるなら好きな人をあつめてやりたいことをやろうと立ち上げたのが「waqu:iraz」でした。

今回は佐川大輔さんがせんがわ劇場近くの入間に伺って、劇団主宰である小林真梨恵さんにお話を伺いました。
「劇団の成り立ち」を教えてください。
小林
もともとミュージカルから入り、その後小劇場にも関わるようになって、フリーで演劇の舞台を中心に出演、振付などをしていました。自主公演なども企画したりと活動していたのですが、20代の終わりで自身の活動にもろもろ疲弊してきまして、ちょっとだけ舞台活動から離れてみたんです。でも、一年も持たず、再始動(笑)再始動する際に、どうせやるなら好きな人をあつめてやりたいことをやろうと立ち上げたのが「waqu:iraz」でした。
活動について聞かせてください。
小林
演出家といっても、私は「振付家」寄りのタイプですね。視覚的な情報や身体性に興味があり、自分はそこへのアンテナが強く働くと思います。勿論セリフ劇も見るのは好きなんですが、クリエイターとしては、視覚や音、空間も等価値とみなし、ライブとして体感してもらう演劇創作をしています。
とはいっても、普段はセリフ劇に振付を依頼されることが多く、生粋のダンサーに振付をしたことがあまり無いので、俳優の身体的特徴、個性を生かした振付にはこだわりがあります。例えば、自分が踊ってよく見える振りではなく、この人が踊ってよく見える振りを考える癖があって、自分ではやらないようなことを俳優さんにやってもらって、稽古場で喜んでいます。(笑)
コンクール参加の動機は?
小林
一人で劇団をやっていて、活動の幅に限界を感じていました。どうしても閉鎖的になっていき、活動の幅を広げるのが難しい。コンクールでは、審査員から講評をいただけるし、また新しい団体とも繋がれる。そういう出会いが次へのステップアップに必要と思ったんです。また、以前公共劇場に関わる仕事をした際に、風通しの良さを感じたんです。やはり、社会に開いて創作するという意義は大きいですし、そういう機会に自分から積極的に関わっていきたいと応募しました。

waqu:iraz03「わたしたちのからだは星でできている」 撮影:保坂萌 会場:神奈川県立青少年センター多目的プラザ
今回は、どんな作品でしょうか?
小林
当初は過去の作品をリメイクしようと思ったのですが、80分超の作品だったので、新作にしました。女5人の作品です。ある童話をモチーフに、一人に一つのヒロインを割り当てて、創作している。脚本家がいないので、俳優と一緒にセリフやシーンをたち上げています。普段も集団創作のやり方なのですが、今回はその要素がもっとも強いと思います。初めてのやり方なので、どういう風に作品化されるかが未知の部分ですが、視覚的効果を強くしており、エンタメとして楽しんでもらえると思います。また、全員女性のみなので、女性らしさも前面に出てくるはずです。
今後の展望は?
小林
基本的に私は「言い出しっぺ」として、いろいろな人を巻き込んでいきたいと思っています。私が面白いと思う人を集めて、そこに生まれる化学変化を楽しんでもらいたいんですよね。前衛からエンタメ、会話劇といった色々なジャンルの方とコラボしていき、場所も大劇場から、カフェ空間まで、劇団名のように「枠を外して」いろいろな組み合わせの妙を試していきたいです。

(インタビュアーの感想)
稽古場には女性のみ。同性が集まり女子会的にアイデアを出しながらの創作は、まさに阿吽の呼吸で、共感覚の高さを感じました。エチュードを重ねながら作ってきた効果もあり、アイデアを瞬発的に具体化する演者たちと演出家の信頼関係も高く、その世界観は女性ならではのしなやかな強度が期待できそうです。
(インタビュー:次世代芸術家グループ企画運営部 佐川大輔
インタビュー日:7月3日)
7/15(土) 15:00 waqu:iraz 『closets』
公演詳細はこちら→ここをクリック!
演劇コンクール特設サイトはこちら→ここをクリック!

小林
演出家といっても、私は「振付家」寄りのタイプですね。視覚的な情報や身体性に興味があり、自分はそこへのアンテナが強く働くと思います。勿論セリフ劇も見るのは好きなんですが、クリエイターとしては、視覚や音、空間も等価値とみなし、ライブとして体感してもらう演劇創作をしています。
とはいっても、普段はセリフ劇に振付を依頼されることが多く、生粋のダンサーに振付をしたことがあまり無いので、俳優の身体的特徴、個性を生かした振付にはこだわりがあります。例えば、自分が踊ってよく見える振りではなく、この人が踊ってよく見える振りを考える癖があって、自分ではやらないようなことを俳優さんにやってもらって、稽古場で喜んでいます。(笑)
コンクール参加の動機は?
小林
一人で劇団をやっていて、活動の幅に限界を感じていました。どうしても閉鎖的になっていき、活動の幅を広げるのが難しい。コンクールでは、審査員から講評をいただけるし、また新しい団体とも繋がれる。そういう出会いが次へのステップアップに必要と思ったんです。また、以前公共劇場に関わる仕事をした際に、風通しの良さを感じたんです。やはり、社会に開いて創作するという意義は大きいですし、そういう機会に自分から積極的に関わっていきたいと応募しました。

waqu:iraz03「わたしたちのからだは星でできている」 撮影:保坂萌 会場:神奈川県立青少年センター多目的プラザ
今回は、どんな作品でしょうか?
小林
当初は過去の作品をリメイクしようと思ったのですが、80分超の作品だったので、新作にしました。女5人の作品です。ある童話をモチーフに、一人に一つのヒロインを割り当てて、創作している。脚本家がいないので、俳優と一緒にセリフやシーンをたち上げています。普段も集団創作のやり方なのですが、今回はその要素がもっとも強いと思います。初めてのやり方なので、どういう風に作品化されるかが未知の部分ですが、視覚的効果を強くしており、エンタメとして楽しんでもらえると思います。また、全員女性のみなので、女性らしさも前面に出てくるはずです。
今後の展望は?
小林
基本的に私は「言い出しっぺ」として、いろいろな人を巻き込んでいきたいと思っています。私が面白いと思う人を集めて、そこに生まれる化学変化を楽しんでもらいたいんですよね。前衛からエンタメ、会話劇といった色々なジャンルの方とコラボしていき、場所も大劇場から、カフェ空間まで、劇団名のように「枠を外して」いろいろな組み合わせの妙を試していきたいです。
(インタビュアーの感想)
稽古場には女性のみ。同性が集まり女子会的にアイデアを出しながらの創作は、まさに阿吽の呼吸で、共感覚の高さを感じました。エチュードを重ねながら作ってきた効果もあり、アイデアを瞬発的に具体化する演者たちと演出家の信頼関係も高く、その世界観は女性ならではのしなやかな強度が期待できそうです。
(インタビュー:次世代芸術家グループ企画運営部 佐川大輔
インタビュー日:7月3日)
7/15(土) 15:00 waqu:iraz 『closets』
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