2017年07月07日
演劇コンクール・稽古場突撃インタビュー! 「平泳ぎ本店」
第8回せんがわ劇場演劇コンクール出場団体の稽古場に、次世代芸術家グループのメンバーが訪問してインタビュー!全6団体、順不同でお届けします。
今回は、櫻井拓見さんが水天宮ピットに伺って、出演者のみなさんにお話を伺いました。
※平泳ぎ本店の今回の作品には特定の演出家はおらず、出演者全員による創作という方法をとっている為、主宰の松本さんを中心に出演者のみなさんに自由に発言していただきました。
(主な発言者は、松本一歩さん、鈴木大倫さん、河野竜平さん)
「劇団の成り立ち」を教えてください。
松本
基本的には、文学座附属演劇研究所の同期が主なメンバーになってます。卒業して、「一緒に演劇をやろう」と声をかけて集まってくれたのが大体いまのメンバーという感じです。

今回は、櫻井拓見さんが水天宮ピットに伺って、出演者のみなさんにお話を伺いました。
※平泳ぎ本店の今回の作品には特定の演出家はおらず、出演者全員による創作という方法をとっている為、主宰の松本さんを中心に出演者のみなさんに自由に発言していただきました。
(主な発言者は、松本一歩さん、鈴木大倫さん、河野竜平さん)
「劇団の成り立ち」を教えてください。
松本
基本的には、文学座附属演劇研究所の同期が主なメンバーになってます。卒業して、「一緒に演劇をやろう」と声をかけて集まってくれたのが大体いまのメンバーという感じです。

活動について聞かせてください。
松本
公演を主に行っていますが、戯曲をみんなで読んだりだとか。筋トレもよくしますし、身体作りを結構がんばってやってます。第一回の公演はストレートプレイだったんですけど、そういうのをやるにしてもフィジカルは大事だろうということで、かなり力を入れてやってます。演出家を置いていない分、フィジカルでは圧倒したいという思いはあります。
コンクール参加の動機は?
松本
ツイッターで見かけて。もっと多くの、まだ見ぬお客さんと出会いたいということと、あとはそうですね、せんがわ劇場くらい大きな劇場でやってみたかったということもあります。あとは、せんがわ劇場が地域に根差した活動をやってらっしゃるということで、自分たちも演劇を通じて地域や社会と関わっていくことが出来たらなと思ったからです。
鈴木
いままでは身内のお客さまが多かったので、今回のようなコンクールで自分たちの作品を第三者の方に評価していただくというのは、とてもやりがいがあると常々みんなで話していて、原動力になっています。

第2回公演『えのえをなれゐて』 撮影:北原美喜男 会場:早稲田小劇場どらま館
今回は、どんな作品でしょうか?
松本
コインランドリーで過ごす宙ぶらりんな時間のなかで、「回っている」この世界に想いを馳せる、というようなドラマになっていると思います。タイトルが示すいわゆる「コインランドリー」だけではなく、色々な意味が込められています。
河野
色んな人がいる中で、その色んな人の服がひとつのコインランドリーで回っている、というような。どれだけ服が、世界が違っていようが、世界は回っているんだ、みたいな。コペルニクス的転回……。
鈴木
一見すると何の意味もないようなシーンでも、見る人によって見え方や感じ方が変わってくるような作品になると思います。
ところで、団体名の由来は何でしょうか?
鈴木
「平泳ぎ」のように長く確実に泳げるようなそういう技術を持った役者たちが、「本店」ばりの品揃えで集まっている、という由来がありまして。
松本
漢字にしたいとは思っていて。というのは、将来的には海外に行きたいので、その時に日本らしい強い名前がいいなとは思ってました。「平泳ぎ」に込めた想いというのは、「できないことができるようになる」という営みみたいなものが、演劇的だな、と。どんな作品に取り組む時でも、稽古の間に想像もしなかったものが作れるようになるというのは、俳優としての喜びですし。(※ちなみに松本さんは最近「平泳ぎ」ができるようになったそうです。)
今後の展望は?
松本
絶対に海外に行きます!

(インタビュアーの感想)
稽古バカ、演劇バカ集団、ここにあり。稽古を見学させていただいている間、休憩は一切ありませんでしたが、役者の皆さんは特に苦もない様子で、常に全員で稽古場のテンションを保っている姿が伝わってきました。役者全員が演出家的視点を持ちつつ、頭と身体をフルに使ってひとつのシーンを徹底的に検証する濃密な時間でした。本番が楽しみです!
インタビュー:次世代芸術家グループ企画運営部 櫻井拓見
インタビュー日:7月4日
7/15(土) 13:35 平泳ぎ本店 『コインランドリー』
公演詳細はこちら→ここをクリック!
演劇コンクール特設サイトはこちら→ここをクリック!

松本
公演を主に行っていますが、戯曲をみんなで読んだりだとか。筋トレもよくしますし、身体作りを結構がんばってやってます。第一回の公演はストレートプレイだったんですけど、そういうのをやるにしてもフィジカルは大事だろうということで、かなり力を入れてやってます。演出家を置いていない分、フィジカルでは圧倒したいという思いはあります。
コンクール参加の動機は?
松本
ツイッターで見かけて。もっと多くの、まだ見ぬお客さんと出会いたいということと、あとはそうですね、せんがわ劇場くらい大きな劇場でやってみたかったということもあります。あとは、せんがわ劇場が地域に根差した活動をやってらっしゃるということで、自分たちも演劇を通じて地域や社会と関わっていくことが出来たらなと思ったからです。
鈴木
いままでは身内のお客さまが多かったので、今回のようなコンクールで自分たちの作品を第三者の方に評価していただくというのは、とてもやりがいがあると常々みんなで話していて、原動力になっています。

第2回公演『えのえをなれゐて』 撮影:北原美喜男 会場:早稲田小劇場どらま館
今回は、どんな作品でしょうか?
松本
コインランドリーで過ごす宙ぶらりんな時間のなかで、「回っている」この世界に想いを馳せる、というようなドラマになっていると思います。タイトルが示すいわゆる「コインランドリー」だけではなく、色々な意味が込められています。
河野
色んな人がいる中で、その色んな人の服がひとつのコインランドリーで回っている、というような。どれだけ服が、世界が違っていようが、世界は回っているんだ、みたいな。コペルニクス的転回……。
鈴木
一見すると何の意味もないようなシーンでも、見る人によって見え方や感じ方が変わってくるような作品になると思います。
ところで、団体名の由来は何でしょうか?
鈴木
「平泳ぎ」のように長く確実に泳げるようなそういう技術を持った役者たちが、「本店」ばりの品揃えで集まっている、という由来がありまして。
松本
漢字にしたいとは思っていて。というのは、将来的には海外に行きたいので、その時に日本らしい強い名前がいいなとは思ってました。「平泳ぎ」に込めた想いというのは、「できないことができるようになる」という営みみたいなものが、演劇的だな、と。どんな作品に取り組む時でも、稽古の間に想像もしなかったものが作れるようになるというのは、俳優としての喜びですし。(※ちなみに松本さんは最近「平泳ぎ」ができるようになったそうです。)
今後の展望は?
松本
絶対に海外に行きます!

(インタビュアーの感想)
稽古バカ、演劇バカ集団、ここにあり。稽古を見学させていただいている間、休憩は一切ありませんでしたが、役者の皆さんは特に苦もない様子で、常に全員で稽古場のテンションを保っている姿が伝わってきました。役者全員が演出家的視点を持ちつつ、頭と身体をフルに使ってひとつのシーンを徹底的に検証する濃密な時間でした。本番が楽しみです!
インタビュー:次世代芸術家グループ企画運営部 櫻井拓見
インタビュー日:7月4日
7/15(土) 13:35 平泳ぎ本店 『コインランドリー』
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