2016年10月14日
サンデー・マティネ・コンサートVol.166 モーツァルト・レクチャー~始まりと終わりのモーツァルト~ インタビュー
今回は、日本でも一番人気と言って過言ではないクラシック作曲家、モーツァルトをテーマにしたレクチャーコンサート。彼が書いた「最初」と「最後」のピアノソナタを聴き比べようという、面白い切り口で語って下さったのは安田和信先生、演奏は黒沼香恋さんでした。終演後にお話を伺いました。
―お疲れ様でした!まずはサンデー・マティネ・コンサートのご感想をお願いします。
黒沼 お客様がとても温かくて、本当に耳を傾けて聴いてくださっているなということが弾いていて伝わってきたので、自分も精一杯届けようと思いながら演奏することができて、すごく気持ちよかったです。
安田 演奏会の時にお話させていただく時はいつも、授業の時よりすこし緊張気味に出て行きます。そこでお客さまの顔や雰囲気を見て、だんだんリラックスしてくるか、緊張が増すか・・・どっちかなんですが、今回は前者でした。緊張がだんだんとほぐれてきたところへ黒沼さんの演奏をお聴きして、後半はさらにこちらも気が楽になりました。やはりお客さまと黒沼さんの演奏によって、こちらも非常に助けられました。

終演後の安田和信先生(左)と黒沼香恋さん(右)。黒沼さんは演奏の時の堂々とした雰囲気と一変、高校生らしいはつらつ笑顔ですね。
―お疲れ様でした!まずはサンデー・マティネ・コンサートのご感想をお願いします。
黒沼 お客様がとても温かくて、本当に耳を傾けて聴いてくださっているなということが弾いていて伝わってきたので、自分も精一杯届けようと思いながら演奏することができて、すごく気持ちよかったです。
安田 演奏会の時にお話させていただく時はいつも、授業の時よりすこし緊張気味に出て行きます。そこでお客さまの顔や雰囲気を見て、だんだんリラックスしてくるか、緊張が増すか・・・どっちかなんですが、今回は前者でした。緊張がだんだんとほぐれてきたところへ黒沼さんの演奏をお聴きして、後半はさらにこちらも気が楽になりました。やはりお客さまと黒沼さんの演奏によって、こちらも非常に助けられました。

終演後の安田和信先生(左)と黒沼香恋さん(右)。黒沼さんは演奏の時の堂々とした雰囲気と一変、高校生らしいはつらつ笑顔ですね。
―今回の「始まりと終わり」に焦点を当てるという企画アイディアは、安田先生のご提案だったと伺いましたが?
安田 はい、合田先生(※1)から何か企画を考えてと依頼されて、ほとんど無理やり出したものなんですが、最初と最後というのはなかなか面白いんじゃないかと。演奏者の方々の負担はまったく考えずに、本当に純粋に企画として提案させていただいたところ、合田先生も「いいんじゃないか」という話になって実現しました。

―では演奏した黒沼さんにお聞きしてみましょう。今回のような切り口でこの2曲を演奏なさったのは初めてではないかと思いますが、実際に弾いてみて、どんな感想をお持ちですか?
黒沼 まず(最初の一曲である)1番は、1番なのに技術的にもすごく難しいです。先ほどコンサートで先生もおっしゃっていたように、きっとミュンヘンでフォルテピアノを見て「この楽器を活かすように書きたい」と強く思ったんだろうな、そんなモーツァルトの思いが伝わる意欲的な作品だなと、弾いていて思いました。
3楽章は、ちょっとハイドンの影響を受けているのかなと思うところもあるけれど、初めてのソナタなのに、モーツァルトらしい部分がたくさん含まれています。普通のアルペジオがあまり出てこなくて、どこもかしこもちょっと変化球というようなパッセージになっているのが、すごくおもしろいなと思いました。
(最後の)18番になると、モーツァルトも色々やることに慣れてくるというか、モーツァルトの個性、宇宙の果てまで行っても十秒でただいま!っと帰ってくる感じがすごくおもしろいです。特に対位法的な部分がすごく多いんです。だいたい同時期に(書いた)交響曲40番の3楽章もそうなんですが、きっとこの頃モーツァルトは、ちょっとした対位法を入れることに「来てる」って感じていたんではないかと思います。こんな対位法もできるんだよ、みたいな。
コンサートで安田先生がお話しされた王女様の話(※2)もあって、謎があるソナタだと思うんですけど、1番とはまた別の「書きたい!」気持ちが伝わってくるなと、弾きながら思いました。

―今回の企画は大変面白いので、これからもモーツァルトのいろんな「最初と最後」を聴いてみたいと思うのですが、安田先生は今後にどんな考えをお持ちですか?
安田 まだなにも考えていないんですけど(笑)モーツァルトはいろいろなジャンルで膨大な曲を書いていますから、バイオリンとピアノの曲とか、バイオリンとチェロとピアノとか、あるいは歌曲とか、場合によってはピアノ伴奏によるオペラアリアとか、たくさん考えられると思います。
いずれにせよ若いころ書いた曲は未熟で、後の方が円熟しているかというと、必ずしもそうではなく、まったく別の魅力がある。ひとつの観点にとらわれず、いろんな観点からみれば、それぞれの曲のそれぞれの魅力があるということがお伝えできれば一番いいなと思います。
―黒沼さんは、他の楽器のモーツァルトにも興味はありますか?
黒沼 すごくあります!私はオペラが好きで、アリアなどを聴くのもとても好きなので、いろいろなアリア聴き比べとかもいいな、聴いてみたいなと純粋に思います。
安田 ほとんどお客さんのノリですね(笑)
黒沼 (笑)
―(笑)お客さまとしてだけではなく、またご出演もお願いしたいです。本日はありがとうございました。
モーツァルトは生涯に600曲余りの曲を残しているそうです!聴いているだけでもいいですが、今回のようにレクチャーを聞くと、さらに興味をかきたてられますし、楽しみが増しますね。お客さまからもぜひご意見お聞かせください。
※1…当劇場音楽コーディネーターで、桐朋学園音楽大学講師の合田香先生。当日の司会も担当。
※2…プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世から、王女フリーデリーケのためのやさしいソナタを依頼され作った曲と言われていたが、実際の曲が非常に難しいため、近年この説は疑問視されている。
安田 はい、合田先生(※1)から何か企画を考えてと依頼されて、ほとんど無理やり出したものなんですが、最初と最後というのはなかなか面白いんじゃないかと。演奏者の方々の負担はまったく考えずに、本当に純粋に企画として提案させていただいたところ、合田先生も「いいんじゃないか」という話になって実現しました。

―では演奏した黒沼さんにお聞きしてみましょう。今回のような切り口でこの2曲を演奏なさったのは初めてではないかと思いますが、実際に弾いてみて、どんな感想をお持ちですか?
黒沼 まず(最初の一曲である)1番は、1番なのに技術的にもすごく難しいです。先ほどコンサートで先生もおっしゃっていたように、きっとミュンヘンでフォルテピアノを見て「この楽器を活かすように書きたい」と強く思ったんだろうな、そんなモーツァルトの思いが伝わる意欲的な作品だなと、弾いていて思いました。
3楽章は、ちょっとハイドンの影響を受けているのかなと思うところもあるけれど、初めてのソナタなのに、モーツァルトらしい部分がたくさん含まれています。普通のアルペジオがあまり出てこなくて、どこもかしこもちょっと変化球というようなパッセージになっているのが、すごくおもしろいなと思いました。
(最後の)18番になると、モーツァルトも色々やることに慣れてくるというか、モーツァルトの個性、宇宙の果てまで行っても十秒でただいま!っと帰ってくる感じがすごくおもしろいです。特に対位法的な部分がすごく多いんです。だいたい同時期に(書いた)交響曲40番の3楽章もそうなんですが、きっとこの頃モーツァルトは、ちょっとした対位法を入れることに「来てる」って感じていたんではないかと思います。こんな対位法もできるんだよ、みたいな。
コンサートで安田先生がお話しされた王女様の話(※2)もあって、謎があるソナタだと思うんですけど、1番とはまた別の「書きたい!」気持ちが伝わってくるなと、弾きながら思いました。

―今回の企画は大変面白いので、これからもモーツァルトのいろんな「最初と最後」を聴いてみたいと思うのですが、安田先生は今後にどんな考えをお持ちですか?
安田 まだなにも考えていないんですけど(笑)モーツァルトはいろいろなジャンルで膨大な曲を書いていますから、バイオリンとピアノの曲とか、バイオリンとチェロとピアノとか、あるいは歌曲とか、場合によってはピアノ伴奏によるオペラアリアとか、たくさん考えられると思います。
いずれにせよ若いころ書いた曲は未熟で、後の方が円熟しているかというと、必ずしもそうではなく、まったく別の魅力がある。ひとつの観点にとらわれず、いろんな観点からみれば、それぞれの曲のそれぞれの魅力があるということがお伝えできれば一番いいなと思います。
―黒沼さんは、他の楽器のモーツァルトにも興味はありますか?
黒沼 すごくあります!私はオペラが好きで、アリアなどを聴くのもとても好きなので、いろいろなアリア聴き比べとかもいいな、聴いてみたいなと純粋に思います。
安田 ほとんどお客さんのノリですね(笑)
黒沼 (笑)
―(笑)お客さまとしてだけではなく、またご出演もお願いしたいです。本日はありがとうございました。
モーツァルトは生涯に600曲余りの曲を残しているそうです!聴いているだけでもいいですが、今回のようにレクチャーを聞くと、さらに興味をかきたてられますし、楽しみが増しますね。お客さまからもぜひご意見お聞かせください。
※1…当劇場音楽コーディネーターで、桐朋学園音楽大学講師の合田香先生。当日の司会も担当。
※2…プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世から、王女フリーデリーケのためのやさしいソナタを依頼され作った曲と言われていたが、実際の曲が非常に難しいため、近年この説は疑問視されている。
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