せんがわアートサロン#4

せんがわ劇場

2016年08月01日 19:25

せんがわ劇場 次世代芸術家グループの柏木俊彦です。
『海外戯曲リーディング』フリンジ企画統括をしています。

7/27(水)に、せんがわ劇場ホールにて、
「せんがわアートサロン#4」※が開催されました。

今回#4は、
いよいよ2017年2月に開催『海外戯曲リーディング』へ一歩近づく企画です。
ゲストには、山本薫さん(アラブ文学者・東京外語大学)をお呼びして、
「パレスチナに思いを馳せてみる」というテーマでお話をいただきました。

今回の参加者も25名ほど。
まずは、佐川大輔さんのアイスブレイク(緊張をほぐすワーク)
見るでも、参加するでもご自由にー
・「わたしは佐川です」は、アラビア語で「イスミー佐川」と自己紹介
・わたしのアイデンティティーについてのゲーム。
などなど。
盛り上がります。






そして、山本薫さんの時間。
パレスチナの歴史から、今の情勢についてのレクチャーとなりました。
・パレスチナは、国ではなく、地域。
・パレスチナとイスラエルの成り立ち。
・パレスチナとイスラエルの関係。
明朗明晰な解説で、会場からは「ふみふむ。えー。わー」など。
非常に興味深い内容でした。





「パレスチナを知ることで、世界を知ることができる」
「紛争については、宗教上の争いではない」
というコトバが印象的でした。



(パレスチナの書籍、映画や音楽)


質疑応答も、参加者の独自の観点で、盛んな意見交換が行われました。





そして、パレスチナで行われている演劇について。
『海外戯曲リーディング』で取り上げる、
・ イエスシアターの取り組み
・ 作家イハッブ・ザハダさんについて、
映像も交えのレクチャーになりました。


参考動画:Yes-Theater in Hebron – Introduction




【所感としまして】
休憩時間には、山本さんに参加者が集まり質問タイム。
それぞれに疑問を持ち、山本さんも誠意あふれる対応。
その光景を美しく感じました。





紛争地域のパレスチナ。
そこでは、演劇が行うことの意義は明確で、
わたしたちアーティストは、せんがわ劇場において演劇を誰に向けて行うのか?
前回の#3に続き、考えさせられるものでした。
そして、
他国を知ることは、日本の歴史と今の情勢を映す鏡である。と、改めて認識しました。
更には、繰り返される人間の性について、様々な感情を抱きながらも、
明るく生き抜く演劇を見つけ出そうとしている、パレスチナの方々にも敬意を持ちました。

そのイハッブさん。
9月に「東京演劇アンサンブル×イエスシアター(パレスチナ)共同製作」の公演で来日します。→ここをクリック


そして、せんがわ劇場でも、イハッブさんのワークショップを行う予定です。
詳細は近日中に発表します。どうぞお楽しみに。


さて、次回は
8/24(水)19:00~21:00 18:45開場 @劇場ホール
ゲストは、まだ未定ですが、
『海外戯曲リーディング』に取り上げる、アルゼンチン。
また、あらたな交流が生まれることを期待しています。

サロンは一年間を通じて、ほぼ毎月第4水曜日に、せんがわ劇場で行われています。
どうぞ足を運んでくださいませ。


▼8月24日(水)19:00~21:00 18:45開場
せんがわアートサロン#5
ゲスト: 未定
料金:無料
企画・運営・進行;次世代芸術家グループ
主催:せんがわ劇場
(※ このサロンは、事前申し込みは不要です。)


※『せんがわアートサロン』とは?
下記のアートサロン#2の記事をご覧ください。

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文責:『海外戯曲リーディング』フリンジ企画統括/次世代芸術家グループ 企画運営部:柏木俊彦




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