演劇コンクールスピンオフ企画「映像と生で楽しむリーディング」に向けて 【せんがわ劇場演劇ディレクター櫻井拓見】

せんがわ劇場

2020年10月20日 11:01

「渾然一体の企画」

第10回の節目を迎え、第11回へ、というところで不測の事態に見舞われたせんがわ劇場演劇コンクール。

「10回やったんだから、一度落ち着いてこれからの事を考えろ」っていう天からの声だと思って、コンクール出身の次世代の方々が今後の演劇コンクールのあり方について定期的なミーティングを行なっています。

また、
「10回やったんだから、一度落ち着いてこれまでの事を振り返れ」っていう天からの声も聞こえた気がしたので、このスピンオフ企画が生まれました。

今年は演劇界全体にとっても不測の事態。
オンラインツールによる上演形態が急速に試みられ、新しいモノと古いモノが渾然一体となり、わくわくしたりあたふたしたり。

そんな渾然一体となった演劇界の状況を反映させたかのような企画となりました。
なかでも注目すべきは、ムーチョ村松さんによる映像作品。
出演していただいたのは、新旧の演劇コンクール出身者。新しい者と旧い者。
この映像は演劇と呼べるのか?本来なら、呼べるはずない。でもいまや、そうでもないかもしれない。
そんな渾然一体感をそのまま体現したかのようなこの企画、どうぞご注目ください。




せんがわ劇場演劇ディレクターチーム
ディレクター 櫻井拓見

演出家・劇作家・俳優。chon-muop主宰。立教大学文学部教育学科在学中に演劇教育に触れる。福岡市文化芸術振興財団主催の演出家コンペティション『一つの戯曲からの創作をとおして語ろうvol.6』ファイナリスト。調布市せんがわ劇場演劇ディレクター。絵本を使ったワークショップ集団「えぽんず」での活動のほか、白百合女子大学、東京芸術劇場などでのワークショップ講師、ファシリテーターとしても多数展開。

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