サンデー・マティネ・コンサートVol.158 未来のホープコンサート19 終演後インタビュー

せんがわ劇場

2016年04月27日 16:38

H28年度シーズンの最初を飾るサンデー・マティネ・コンサートVol.158は、春らしく「未来のホープ」シリーズとなりました。
チェロの香月麗さんは現在桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースで学ぶ現役大学生。ピアノの諸田由里子さんは、ソロはもちろん伴奏者としても一流の経験をもつピアニストで、初めてのソロコンサートになる香月さんを、時に力強く、時に華やかに支えてくださいました。
終演後、お二人にお話を伺いました。

―お疲れ様でした!まずは香月さん、いかがでしたか?

香月 弾きながら「ああ楽しい」って思っていました。緊張もしたんですけれど、でも、最後までみなさん静かに、しっかり聴いてくださって、とても楽しい時間でした。ありがとうございました。

―諸田さんは、これまで出ていただいたことがないことがむしろ不思議なほどなのですが、初めての「サンマチ」はいかがでしたか?

諸田 私はまず、この時間帯にお客さまが沢山いらしてくださることに驚きました。それと同時に日曜日のお昼前の時間に皆さんがコンサートに足を運び、音楽を聴いて過ごすことが生活の一部になっているのだと感じ、とても嬉しかったです。

―でも、実際に演奏家の方からすると、朝一番からのリハーサルと本番になりますから、この時間のコンサートはちょっと大変ですか?

香月 いえ・・・

諸田 たぶん、学生さんは大丈夫だと思いますが、大人は大変です(笑)

―(笑)わかります。学生さんはいつも朝早いですものね

香月 ・・・ちょっと気合は要ります(笑)

―さて、諸田さんのブログを拝見すると、何年か前にも香月さんの伴奏をなさっている記事がありました。香月さんをよくご存知の諸田さんから見た、香月さんの魅力はどんなところですか?

諸田 麗ちゃんはとにかく・・・本人を目の前にして言いますが、とてもまじめで、誠心誠意チェロや音楽に取り組んでいる、またそれに伴った努力をきちんとできる、というのがまず好感が持てますね。
ただ、ともすると、まじめに一生懸命やる子、特に女の子は、小さな殻の中に固まってしまいがちなんですけれど、麗ちゃんは、本番では伸びやかに、先ほど合田先生(※)もおっしゃっていましたけれど、本当に伸びやかに弾ける何かを持っていて、それが生まれ持った品の良さと相まって、とてもお客さまに伝わるんじゃないかと思います。
※今日の司会を務めた、せんがわ劇場音楽コーディネーターの合田香先生(桐朋学園大学専任講師)

―とてもよくわかります。香月さんは、いくつからチェロをはじめられたんですか?

香月 3歳からです。

―3歳!最初からチェロですか?というと、ご自身の選択というよりは・・・

香月 はい、母が。兄がヴァイオリンをやっていて、私も流れでやることになって。ですから私は何も覚えていなくて、「ヴァイオリンがやりた~い!」と言っていたみたいなんですが(笑)最初は模型みたいな(小さい)ものから始めました。

―そんな香月さんにとって、チェロの魅力は何ですか?

香月 そうですね・・・私は本当にチェロしかやってこなかったので・・・とにかく好きなんです。
聴いていて落ち着く・・・聴く方からもそう言っていただけるのが嬉しいです。室内楽などでも、チェロって縁の下の力持ちみたいな役割なんですけど、それがないと始まらないというところがありますし。

―最後にうかがいます。これからどんな演奏家になっていきたいですか?

香月 そうですね・・・とにかく・・・もっともっと、いろんな意味で広く大きく深くなっていきたいです。奥深い人になりたいです。



香月さんのコメント部分に「・・・」が多い!
堂々とした演奏と違って、お話しすると、恥ずかしがり屋さん?で控えめな印象です。でも、その一言一言が香月さんの心から出てくる言葉だというのが伝わってきて、諸田さんのおっしゃる「誠心誠意」がよくわかりました。
これからの飛躍に期待しましょう!



【今週のせんがわトーク】
仙川ゆかりの音楽家にご出演いただいた回では必ずでてくるせんがわトーク。仙川でランチやお買い物で行きつけのお店などを伺います。今回は?
香月・・・「なみはな」。中落ち丼が大好きです。
諸田・・・「まほうつかいのでし」と「ぶるぶる」。残念ながら、もうどちらもありません。


最後に写真をもう一枚!
上の「はじける笑顔バージョン」の前に撮った、「きりっと笑顔バージョン」です。


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