サンデー・マティネ・コンサートVol.154 アコーディオン&ピアノ 終演後インタビュー

せんがわ劇場

2016年02月21日 09:47

2月7日に行われたサンデー・マティネ・コンサートVol.154は、アコーディオンの大田智美さんとピアノの長見摩耶さんでした。終演後、おふたりにコンサートの感想など伺いました!



―大田智美さんは5年ぶり3回目、長見さんは初めてのご出演になりますが、いかがでしたか?

大田 毎回思うんですが、本当にお客さまが温かいですし、いつも満席で多くのお客さまに聴いていただけるのでうれしいです。私自身やっていてとても楽しめました。

長見 地元の方を含め、本当に音楽を楽しみにいらしているんだなということを感じました。だから、こちらも楽しんで「草競馬」のようなこともできました。

大田 くすくすと笑っていらっしゃるのが聞こえましたよね(笑)

長見 「わかってくださってるな。よし!」と思いながら寝ていました(笑)(※1)

大田 クラシック系のコンサートでは「小さいお子さんは入ってはダメ」というものが多いですが、今日はお子さん連れがたくさんいらしてくださっていましたね。
実は、アコーディオンは比較的新しい楽器ということもあって、小さい頃から親しんでいるという人は少ないんです。ですから、今日聴いて、興味を持ってくれたお子さんがいたらいいな、と思ったりしました。
―演奏や楽器の紹介を聞いて、あらためて「アコーディオンってこんな楽器だったんだ!」と驚いた方は、大人も子どもも沢山いらしたと思います。(※2)

大田 アコーディオンって、とても幅の広い楽器なんです。歌の伴奏からソロ演奏まで、いろいろできますしね。

―今回はアコーディオンとピアノのデュオでした。コンサートの最初に司会の合田先生もお話しされていましたが、同じように鍵盤を持つ楽器ではあるけれど、ピアノはハンマーで弦をたたいて音を出す、アコーディオンは空気を送って音を出す、という違いがありますね。

大田 そうですね。音の鳴る構造はまったく違います。でも両方とも、音域が広くて、和音の出せる楽器ですので、奏者は二人でも、それ以上の迫力が出せると思います。

―今日お聴きしていて、非常に息があっている感じがしたのですが、お二人は、共演歴は長いのですか?

大田 ドイツに留学している時に二人とも同じ学校で、その頃からですから、2007~8年頃から一緒に弾いています。やはり留学先では日本人は非常に少なくて数人しかいなかったので、一緒にご飯を食べたり、付き合いは深くなりますね。

長見 大田さんは大先輩で、私が行ったときはすでに10年くらいドイツにいらしたので、「何この人、ドイツ人?!」と思うくらい(笑)ドイツ語がペラペラで、何でもできる人でした。

大田 そんなこともありましたね(笑)


インタビュー中も笑いの絶えないお二人。演奏の時だけでなく、ふだんも息がぴったりのようでした。本当にありがとうございました!

※1
プログラムの1曲「草競馬」は、馬が途中で跳ねたり歩いたり駆け出したりしているさまが目に浮かぶような演奏アレンジでした。なんと馬が途中で寝てしまう場面もあり、その時は演奏者自身も演奏の手を止めて寝るしぐさをする、という愉快な1曲でした。

※2
写真をご覧いただいてもわかるように、大田さんのアコーディオンは、右手の部分が鍵盤ではなくすべてボタンのタイプ。右手側は91個、左手側はなんと120個のボタンがあるそうです!その他に音色を変えるスイッチもあって、中には顎を使って操作するものも…!





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