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2018年07月09日

演劇コンクール・稽古場情報!!! 【ゆうめい】

ただいまコンクールに向けて絶賛稽古中!の、第9回せんがわ劇場演劇コンクール出場団体の皆さんにアンケートをお願いしました。コンクールの先輩でもある運営スタッフ(次世代芸術家グループ)からのスペシャルクエスチョンも加えた全7問、どんな答えが返ってきたのでしょうか?
全6団体、順不同でお届けします。

今回は、櫻井拓見さんから、ゆうめい代表・演出の池田亮さんへの質問です。どうぞご覧ください!




「劇団の成り立ち」を教えてください。

池田
アニメーション作家である田中涼子と彫刻作家だった池田亮が舞台芸術に興味を持ち、2015年に「ミエ・ユース演劇ラボ」という企画に池田が参加し、岩井秀人さん(劇団ハイバイ主宰)の指導の元、演劇というものに初めて本格的に携わりました。その時の参加メンバーだった田中祐希が加わり、演劇に限らず様々な創作をしていく団体としてゆうめいを立ち上げました。
「夕方のように暗くなったり明け方のように明るくなったり」の「夕明」「幽明」、「死後どうなってしまうのか」の「幽冥」、「共有と共鳴」の「有鳴」など様々な意味を込めて「ゆうめい」と名付けました。


活動について聞かせてください。

池田
いろいろなジャンルの美術制作も行ってきました。舞台作品においては、メンバーや親や友人、関わってきた人々の実話を機に、例えば「過去にいじめられた相手と再会したら、よりひどいことになったこと」や「ずっと自分の家に遊びで泊まり込んでいた友人に捜索願が出されていたこと」などから物語を組み立て、客観と主観の合間から観劇する方々と共有・共鳴できないかを探り続けていきました。
近年では、「TV Bros. 2017年のベスト演劇」にて上演作品「弟兄」が選出され、「CoRich舞台芸術まつり!2018春」にて「巛」が準グランプリを受賞するなど徐々に成果を上げることができ、より良いものを作るのに日々悩んでいます。


せんがわ劇場演劇コンクール参加の動機はなんですか?

池田
第一回公演の稽古場が仙川駅近くの調布市東部公民館にて行っておりまして、その時から駅前の演劇コンクール開催のポスターをよく見ていたので、いつか参加しようと心掛けていました。
稽古場やホームセンターや中華料理店に何度も通った経験もあり、仙川にはとてもお世話になっているし、そしてコンクールという競い合い、順位と評価を下されることが自分たちの団体にとってとても必要なことだと思い、応募いたしました。
心掛けたことを実現させることと、今後より良いものを作るために競うということ、仙川の雰囲気が自分達は好きというか稽古場を使う時からしっくりと来たことが動機となっております。


今回上演する作品の見どころは?

池田
作・演出の池田が出演し、池田の実父が出演し、父の父である画家の祖父の遺作を飾り、家族の繋がりや祖父・父・子の過去や共に過ごした時間や今現在に繋がる話を描くところです。
自分達も考えていなかった・気付けなかったことを何度も掘り下げながら稽古を重ね、観ていただける方々にはとにかく楽しんでもらいたいし、自分たち親子とそして他人との繋がりを実験台のように眺めてもらって、そこからご自身の家族やいろいろな家庭の様子を比べたり想像したりしていただけるきっかけになればと思っています。池田家とは血の繋がりが無い出演者の田中祐希・小松大二郎の在り方にも注目して頂けると幸いです。


コンクール後の展望をお聞かせください。

池田
今後に「残る作品を作る」・「作品を残す」ためのクリエイションを行っていきます。そして「演劇を作ること」から始めるのではなく、「現在発生しているものに対してのアプローチ」や「地域・時間・周囲の雰囲気・感じ取れるもの」から探り、作り始めてゆきます。劇場のみならず、様々な空間を越境しながら活動を進めていく予定です。
団体としては、周囲の現象をより多く体験し、考察し、創作をして長年生活をしていく団体として認知されることが目標です。他ジャンルへのアプローチの中で、文化的越境を今後も積極的に続けてゆきます。




スペシャルクエスチョン・櫻井からの質問(1)「影響を受けた演出家、カンパニー、アーティストがいれば教えてください。」

池田
・彫刻家の船越桂さん
・アニメーション作家のイマニュエル・ワーグナーさん・久野遥子さん・ぬQさん
・映画「スタンド・バイ・ミー」監督のロブ・ライナーさん
・舞台作品を作ることの発端である、「ミエ・ユース」の先生であり、池田がイラストや演出助手でお世話になっている岩井秀人さん(劇団ハイバイ主宰)
・東京事変・椎名林檎さん
・漫画家のいがらしみきおさん
・画家の池田一末さん 
※他、様々な方々に影響されています。


スペシャルクエスチョン・櫻井からの質問(2)「稽古中に必ずやることや、稽古でこだわっていることがあれば教えてください。」

池田
俳優やスタッフの方々から役ではない自身として発する言葉や温度や匂いを意識するようにしています。共に作る同士、ふと「わたし・おれはこうは思うけど、どう?」のように作品の主軸に関する提案や意見に対してスッと作品と溶け込んでコミュニケーションできる場を目指しています。
ただ作品によって稽古内容がとても異なってくるので、前回に作品の反省点やフィードバックで得た視点を入れつつ、前回とはまた違う稽古内容を計画することもあります。


※稽古場の写真は、池田さんによると「今回走ることをテーマにしており、足腰とお互いのコミュニケーションを鍛えるために登山などをしながらセリフや動きの稽古を重ねており」とのことです!や、山……。


【感想】
物静かな佇まいの池田さん。アウトプットがものすごく上手な作家さんなのだと思いました。様々なインプットを自身の血肉とし、彫像をつくるように丁寧に繊細に立体化させていくのだろうなという印象があります。本選に期待です!

( せんがわ劇場演劇コンクール運営スタッフ・櫻井拓見)


第9回 せんがわ劇場 演劇コンクール
7/14(土) 16:30
ゆうめい 『家を走る』
詳しくはこちらのページ→ここをクリック!




  


  • 2018年07月09日

    サンデー・マティネ・コンサートvol.199

    <未来のホープコンサートvol.23>

    200回目前のサンデー・マティネ・コンサートは、未来のホープシリーズとして、島方瞭さん(ヴァイオリン)にご出演いただきました!
    サンマチの曲目は、ほぼ演奏者の方が決定するのですが(こんな内容で、とお願いする場合も時々あります)、
    今回、島方さんが決めたのは、オール無伴奏プログラムでした。

    バッハ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV1001」と、イザイ「無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2 番 作品27-2 」。
    アンコールもなしの、まさに“渾身の力で弾ききった”50分でした。

    ・・・と、演奏は実に素晴らしかったのですが、それだけでは終わらないのがサンマチです。
    緊張感のある演奏の合間に、島方さんの横顔が垣間見れるトークコーナーも健在でした。

    なんと桐朋女子高時代、ミュージカル「雨に唄えば」の主役としてせんがわ劇場の舞台に立ち、
    歌とダンスを披露したんだそうです!

    また、高校から桐朋の島方さんの仙川歴は6年、しかも外食派とあって、お気に入りのお店には事欠かないそうで、
    まず「レキューム・ド・ジュール」「空KUU」に始まり、「めでた屋」「しば田」「ばかたれ」「二郎」と、
    ラーメンもあっさりからこってりまで制覇している様子。
    いつかラーメン屋さんでお会いできるかもしれません。


    緊張感のあるオール無伴奏プログラムのコンサートを終えた、島方瞭さん(ヴァイオリン)の笑顔。
    いつもは1枚だけのアップなのですが、2枚目の写真もいい笑顔なので、おまけで1枚。



    挑戦的なプログラムを終えた島方さんの、終演後インタビューをご覧ください

    公演詳細ページはこちらからどうぞ→ここをクリック