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2017年02月03日

「海外戯曲リーディング」佐川リポートその2

佐川リポート二回目は、「リーディング」について。

最近の演劇界ではリーディングが流行中。
単純に言えば「台本を読むこと」なのですが、実は色々な演出方法で上演されています。

例えば、読むときの姿勢は、椅子に座るのか?立って読むのか?
「椅子」の場合、俳優さんの動きが制限される分、セリフへの意識が強くなります。
一方、「立って読む」と、俳優さんの立ち居振る舞いがより見えてくるようになります。

また、「ト書きをどう処理するか?」も、演出によって違います。
ト書きを読むのか?ト書きを演技で見せるのか?それとも、他の処理を・・・?

こう考えていくと、
小道具は使うのか?
照明は?
音響は?
衣装は?
さらに、今回は簡単なものですが、各演目ごとの舞台美術もあります。

観客の想像力を刺激するため、どのように選択していくか。
現在、それぞれの稽古場では、これらの要素について、試行錯誤されています。
総合演出として、各稽古場を見学している私は、「この座組はそう来るか?」と驚きの連続です。

7人の異なる出自の演出家によって、様々な文化風土の、違う様式の戯曲がパフォーマンスされる。
これだけリーディングに特化した大規模な企画は、世界でも類がないでしょう。
手前みそながら、この「海外戯曲リーディング」は日本のリーディング上演の歴史の一ページになるのでは、と自負しています。
ぜひとも、一つに拘らず複数作品をご覧になって、リーディングの奥深さに触れてみてください。

写真は、1st Weekに上演される作品の稽古風景です。

「海外戯曲リーディング」佐川リポートその2
「うちの子は」(フランス) 作品詳細はこちら→クリック!

「海外戯曲リーディング」佐川リポートその2
「いつも同じ問題」(パレスチナ) 作品詳細はこちら→クリック!

「海外戯曲リーディング」佐川リポートその2
「ノームとアーメッド」(オーストラリア) 作品詳細はこちら→クリック!



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「海外戯曲リーディング」佐川リポートその2


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