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2016年07月01日

サンデー・マティネ・コンサートVol.161 「ソプラノ& バリトン デュエットざんまい!」 終演後インタビュー

サンデー・マティネ・コンサートVol.161は、今年度から調布市と「調布市民の豊かな芸術文化活動を育む包括協定」を結んだ東京室内歌劇場とお届けするプログラム第1弾となる「ソプラノ& バリトン デュエットざんまい!」でした。
終演後、末吉朋子さん(ソプラノ)、和田ひできさん(バリトン)、久保晃子さん(ピアノ)のみなさんにお話を伺いました。


終演後の3ショット。ポーズが決まってます!左から、和田さん、末吉さん、久保さん。


―お疲れ様でした!今日はデュエットでしたので、皆さん出ずっぱりで、特に和田さんは、ほとんどのMC(曲間のお話)もなさっていたので大変だったのではないでしょうか。

和田 意外と大変でした(笑)やってみないとわからないものですね。開演時間も早かったですし、いろいろやったので、大変といえば大変でしたが、楽しくやらせていただきました。


―こんなふうにデュエットばかりを並べるコンサートというのは、よくあるのでしょうか?

末吉 いえ、あまりないですよ。コンサートでは、やはりまずソロを歌いますから。ただ、それだけでは変化がないので、全体のプログラムに緩急やバリエーションをつけるために、ところどころポイントでデュエットを入れる、というやり方が多いと思います。今回は(音楽コーディネーターの)松井先生からのリクエストが「夫婦らしいものを」だったので、「じゃあ、いっそ全部デュエットにしちゃう?」ということになりました。(和田さんと末吉さんはご夫婦でいらっしゃいます)

和田 45分というコンパクトなプログラムだからできたことで、これが1時間半のプログラムだったら死にそうになっちゃいますね(笑)

末吉 聴いているお客さまも、ずっと同じ二人が一緒に歌っているよりも、ソロを取り混ぜて変化があった方がいいと思いますし、このサイズならではのプログラムでしょうね。

和田 すこし実験的なプログラムと言えるかもしれません。

―東京室内歌劇場と調布市が協定を結んで、ご出演いただく機会も増えそうですから「ここでしか聴けないプログラム」のアイディアがいろいろ出て来そうで楽しみです。
さて、今回の選曲の中で、これは特にやりたかった、聴いていただきたかった、というものはありますか?


末吉 そうですね・・・そもそも、ソプラノとテノールの組合せは多いですが、ソプラノとバリトンのデュエットをたくさんやること自体が少ないです。さらに「ハムレット」などは、なかなかやる機会がないんですね。

和田 全然やらないといっても過言じゃないですね。

末吉 ですから、有名な曲ももちろん聴いていただきたかったのですが、お聴きになるチャンスが少ない曲をコンサートでやらせていただけるのはとても意義があると思って、プログラムの中に入れています。

―私は「ハムレット」のオペラがあることすら知りませんでした・・・。コンサートでの和田さんのお話の中で、オペラでは、原作を改変してしまうことがよくあって、「ハムレット」でも、ヒロインとヒーローがデュエットをしないのはあり得ない!という理由で、(原作と関係なく)幸せな愛のデュエットを歌う場面がつくられたのではないか、という説は面白かったです。オペラの世界では、悲劇の二人にも幸せそうな場面があってよかったなあと思ったりして。



和田 あと、日本語の曲も聴いていただきたいと思って『万葉集』(※1)を入れました。皆さんあまり聴いたことがないでしょうし、(作曲者の千住明さんは)ポップな聴きやすいメロディを書く方なので。それに「夫婦らしい」エピソードのある曲なんです。

―といいますと?

和田 私たちが籍を入れたのは、ちょうどオペラ『万葉集』のオケ合せ(※2)の日でした。僕は千住さんにはお世話になっているものですから、今日会ったら入籍のことを報告しようと思って東京文化会館に行き、トイレに入ったら、たまたま千住さんがいたんです。
そこでいきなり「千住さんおはようございます、今日、籍入れて来ました」と言ったら「ふうん、そうか・・・ええ?!こんなところで言うなよ!」と驚かれたという、非常に個人的な思い出です(笑)

―それは忘れがたい思い出ですね(笑)



和田 ちなみに千住さんはその翌日か翌々日に、素敵なシャンパングラスと美味しいシャンパンをくださいました。

―たいへんブログ向きなお話をありがとうございます(笑)
 さて、ピアノの久保さんも、東京室内歌劇場でずっと一緒に活動なさっているのですね。


久保 そうです。とはいえ、ご夫婦二人だけでやるプログラムでご一緒するのは、私も初めてでした。そもそもバリトンとソプラノの組合せは珍しいですから、私もとても興味深かったです。曲ごとに全部キャラクターが違うので、お二人は大変だったかもしれませんけど。

―本当ですね。お二人の演じわけがしっかりしていたので、1曲ずつでもそれぞれの世界をたっぷり楽しむことができました。本当にありがとうございました!




※1
東京文化会館が、日本の歴史や文化を活かしながら現代に求められる新しい作品を創造するというコンセプトのもと制作した、日本最古の歌集を題材としたオペラシリーズ。台本=:黛まどか、作曲=千住明。(2009、2011)
今回演奏されたのは、額田王と大海人皇子の二重唱「茜さす 紫野行き 標野行き」(「万葉集~明日香風編」より)
※2
別々に練習してきた歌い手とオーケストラが、一緒に合わせて練習すること。





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