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2016年02月08日

せんがわシアター121vol.7「黄昏の光芒~ドン・キホーテへのオマージュ~」出演者インタビュー(3) 三谷六九さん

せんがわシアター121vol.7「黄昏の光芒~ドン・キホーテへのオマージュ~」の出演者の皆さんを、せんがわ劇場HPの中でご紹介するシリーズ、第3回目の今回は、吉村健一役の三谷六九さんにお話しをうかがいます!


三谷六九さん
―吉村健一は、元高校教師だった木波多勝太郎の教え子で、恩師を気遣い毎日のように勝太郎の家を訪れては、勝太郎の夢想に付き合っているレモン農家の社長、という役どころです。
ご自分と役との類似点はどんなところですか?


役の吉村健一は、自分が受けた恩を感じて、恩師が幸せになるために一生懸命頑張って、虚構とはいいながらもお芝居をし続ける、恩師の勝太郎先生に寄り添ってやっています。
このお芝居のテーマに、真実を正面から見ろみたいなところがあるんですけど、僕はね、その人の余命がそんなに長くないんだったら、ずーっと死ぬまで周りが演じ続けてやってもいいんじゃないかな、とも思います。真実をつきつけて、それと向き合って生きていくように仕向けるのではなくて、死ぬまで幸せだったな、と思ってもらえるような虚構の世界でもみせてあげたほうがいいかな、と思っています。
でも、吉村は、あんまり詳しく話すとネタバレになちゃうけど、勝太郎先生が真実に目覚めていくのを見て、何かを感じるんですね。あとは観てからのおたのしみという事で。このお芝居は、観る人によって色んな意見があるんだと思います。答えはひとつじゃないんですね。

― 六九さんには、せんがわシアター121シリーズ第一回目の作品「戦場のピクニック」(アラバール作)にも出演していただきましたね。

「戦場のピクニック」は、ひとことで言っちゃうと、みんな“せーの”で戦争をやめちゃえばいいじゃないって話でした。敵も味方もないでしょってね。両方ともお父さんもお母さんもいて、戦えっていうから、戦っているだけで、考えてみたら、なんで俺たち戦争してんの?憎くもない相手を殺さなきゃいけないの?って。だから、むこうもこっちも“せーの”で“やーめた”ってしたら戦争終わるよね、っていうお話しでした。
本当の事は物凄く単純な事なのだと思います。でも単純なことを愚かだと思わないで、単純なことこそ崇高な理念だと思って世界は進んでいかないとダメなんじゃないかな、って思います。

― 六九さんは、いつもどんな風に役作りされていますか?

役なんて作れません。どんな役やったって全部自分から発していますから。自分ですよ。芝居は怖いんですよ。どんな役者も色々考えて役を作るんですけど、何やったって結局は自分ですもん。自分が出ちゃうんです。私も、どんな役やったって、三谷六九なんですよ。だからね、役者って本当に恥ずかしい仕事だと思います。私はこういう人です、って暴露しちゃってるようなもんですからね。恥ずかしいんです、お芝居って。どこにも隠れられないからね。怖いんですよ。お客さんもそれがわかっちゃいますからね。

― ありがとうございました。黄昏の光芒



<三谷六九プロフィール>
昭和51年小沢昭一主催劇団芸能座入座。昭和55年よりフリーとして活動。
スーパーカムパニー、前進座等に客演。主な舞台、東宝「ベガーズオペラ」「レ・ミゼラブル」「ガイズ&ドールズ」、松竹「上を向いて歩こう」「迷宮伝説」、音楽座「とってもゴースト」「メトロに乗って」、蜷川幸雄「近松心中物語」「草迷宮」「魔女の宅急便」、宮本亜門「エニシングゴーズ」「月食」「ルドルフ」等。
せんがわ劇場では、2012年 交響詩劇「わが町、せんがわ~サネアツさん~」、2013年 せんがわシアター121vol.1「戦場のピクニック」に出演。


「黄昏の光芒~ドン・キホーテへのオマージュ~」は本番にむけて稽古の真っ最中。お稽古場もとても和やかな雰囲気で進んでいます。
公演は2月17日(水)~21日(日)せんがわ劇場にて上演します。ただいまチケット絶賛発売中ですので、皆さまお誘いあわせの上、ぜひご来場ください。お待ちしております。



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