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2017年02月15日

「海外戯曲リーディング」佐川リポートその8

各作品のご紹介も佳境に入ってきました。
今回は、たくさんの稽古場写真と共にお届けします。

「神の絶望」は、タイのニコン・セタンの作。
彼は野田秀樹さんの「農業少女」をタイ人俳優で演出したり、国際交流プロジェクトも行ったりと、精力的な活動をするタイ演劇界の若きリーダー。
タイは、仏教徒が90%以上を占める世界有数の仏教国ですが、この「神の絶望」にでてくる神は、「キリスト」であり、「アラー」でもある「本物の神」なのです。

舞台は、ある劇団の稽古場。そこでリハーサルされている演劇は、宗教テロ組織の物語。なぜテロ行為を行うのか、彼らの立場に立って検証する芝居だ。
と書くと、シリアスな感じがしますが、登場する劇団員が「仏教」、「キリスト教」、「イスラム教」と別々な宗教で、足並みが揃わないのは喜劇的。そんなデコボコ座組の稽古場に、なぜか「本物の神」が現れ、稽古に参加することに。神の介入は、彼らの芝居に変化を及ぼし出す。

演出は、イギリス留学から帰国した劇団印象の鈴木アツトさん。頭ごなしに演出するのではなく、俳優さんへ質問をしながら進めていく稽古はヨーロッパスタイル。鈴木さんの不思議なキャラもあり、笑いの絶えない稽古場ですが、描こうとしているテーマは、「宗教」や「テロ」と巨大で切実なものです。

タイといえば、2015年にバンコクで爆弾テロがありましたが、この戯曲はその10年前の2005年に書かれたもの。時代を予見していたようなこの戯曲は、今だからこそ、より現在性を増して迫ってくるはずです。

以下、写真の説明は演出助手の今井美佐穂さんです。



劇団感を掴むため、毎回マッサージを行ってから稽古ます。スタッフさんもご一緒にー!


マンゴーの儀式をし、タイの空気を醸し出す。「合言葉はマンゴー!」


節分もお忘れなく。屋敷さんからの差し入れ。


稽古中もマッサージ?!


よーし、稽古開始だ!(テキストのセリフ)


マンゴーの里


自主稽古



タカミさん誕生日です。

ちゃんと稽古もしてますよ





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