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Posted by たまりば運営事務局 at

2017年02月08日

「海外戯曲リーディング」佐川リポートその4

今回は、パレスチナ「いつも同じ問題」について。

作家はイハッブ・ザハダァ&イエスシアター。イエスシアターはパレスチナの劇団。パレスチナというと「中東の火薬庫」とも言われ、複雑な地域という印象がありますが、この作品は、コメディのような不思議なテイスト。

あるアパートの庭にゴミがうずたかく積もっている。そのアパートの住人である3人が「このごみをどうするべきか?」と、けんかを始めます。その状況がどこかユーモラスでありながら、どの登場人物もどこか誇張されていて、その歪な世界観が現実と重なる寓話的作品です。

演出は、せんがわ劇場演劇コンクール出身者で、京都で活動している「劇団しようよ」の大原渉平さん。彼は、今回の7人の演出家の中では最も若いうえ、演出助手にも同じ京都の若手、本間広大さん。この京都若手タッグで仙川に滞在しての創作です。
大原さんの演出で特徴的なのは、「どうやったら、面白くなるか?」と俳優と意見交換しながら、稽古を進めていくところ。俳優さんたちも積極的にアイデアを出しながら進める稽古場は、ある種の一体感が生まれています。今回の7演目の中でも、かなり意欲的な演出に挑戦していて、若いながらも臆することのない新世代の演出家だなと思います。

小劇場界注目の俳優さんの参加もあり、パレスチナへの固定概念を覆してくれる化学変化がありそうです。新しいものを感じたい方はぜひ!




海外戯曲リーディング特設ホームページはこちらから→
ここをクリック!






  


  • 2017年02月07日

    【海外戯曲リーディング】トゥギャりました!

    「せんがわ劇場「海外戯曲リーディング」まとめ」をトゥギャりました!
    昨年4月からのツイート、劇場・関係者・興味を持ってくださった皆さま…これからも更新していきます!

    まとめ→ここクリック

    こうしてまとめると、(手前味噌ですが)やっぱりこの企画はすっっっごくおもしろいです!
    そして、ぜひとも、1作品だけでなく「見比べる楽しみ」を味わっていただきたいッと、強く強く思います。

    一般2000円のところ、
    全作品セット7000円→1作品1000円!!!
    3枚セット5100円→1作品1700円

    調布市民(在住・在勤・在学)→1600円
    U-25(観劇当日25才未満)→1500円
    ハンディキャップ割引、せんがわシアター121割引もあります。
      


  • Posted by せんがわ劇場 at 13:00Comments(0)海外戯曲リーディング

    2017年02月05日

    「海外戯曲リーディング」佐川リポートその3

    海外戯曲リーディング稽古場リポートですが、これからは各作品について個別に紹介していこうと思います。
    まずは、第一週に上演されるフランス戯曲「うちの子は」について、ご紹介を。

    「うちの子は」の作家は、21世紀フランス演劇界を代表する一人であるジョエル・ポムラ。本作「うちの子は」は、沢山の親子を取材し、その記録を元に戯曲化したそうです。取材を元にした戯曲でありながらも、固有名詞は極力排除されていて、平易な言葉で書かれています。そのためフランスの話でありながら、すんなり感情移入でき、世界共通の普遍的親子像が透けて見えてくる秀作戯曲です。

    この作品は「親子」にまつわる10のモチーフを、オムニバス形式で描いています。10の場面にでてくる登場人物は、子供から老人まで20を超えます。それをたった6人の役者で演じます。喜劇、悲劇、サスペンスと、バラエティ溢れる各シーンを、見事に演じ分ける俳優陣にもご注目ください。

    演出の松本祐子さんは、早口でどんどん俳優へ指示だしをしますが、その指示が的確かつ力強い。まさに座長という感じで、ぐいぐい稽古を引っ張っていきます。また、言葉を大事にする文学座の出身だけあり、セリフの音への感覚が非常に鋭敏で、セリフ演出が非常に具体的なのは特徴的でした。

    フランスへの予備知識が一切なくても理解できる作品ですので、海外戯曲に苦手意識のある人にこそ、おすすめです。









    海外戯曲リーディング特設ホームページはこちらから→
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  • 2017年02月03日

    「海外戯曲リーディング」佐川リポートその2

    佐川リポート二回目は、「リーディング」について。

    最近の演劇界ではリーディングが流行中。
    単純に言えば「台本を読むこと」なのですが、実は色々な演出方法で上演されています。

    例えば、読むときの姿勢は、椅子に座るのか?立って読むのか?
    「椅子」の場合、俳優さんの動きが制限される分、セリフへの意識が強くなります。
    一方、「立って読む」と、俳優さんの立ち居振る舞いがより見えてくるようになります。

    また、「ト書きをどう処理するか?」も、演出によって違います。
    ト書きを読むのか?ト書きを演技で見せるのか?それとも、他の処理を・・・?

    こう考えていくと、
    小道具は使うのか?
    照明は?
    音響は?
    衣装は?
    さらに、今回は簡単なものですが、各演目ごとの舞台美術もあります。

    観客の想像力を刺激するため、どのように選択していくか。
    現在、それぞれの稽古場では、これらの要素について、試行錯誤されています。
    総合演出として、各稽古場を見学している私は、「この座組はそう来るか?」と驚きの連続です。

    7人の異なる出自の演出家によって、様々な文化風土の、違う様式の戯曲がパフォーマンスされる。
    これだけリーディングに特化した大規模な企画は、世界でも類がないでしょう。
    手前みそながら、この「海外戯曲リーディング」は日本のリーディング上演の歴史の一ページになるのでは、と自負しています。
    ぜひとも、一つに拘らず複数作品をご覧になって、リーディングの奥深さに触れてみてください。

    写真は、1st Weekに上演される作品の稽古風景です。


    「うちの子は」(フランス) 作品詳細はこちら→クリック!


    「いつも同じ問題」(パレスチナ) 作品詳細はこちら→クリック!


    「ノームとアーメッド」(オーストラリア) 作品詳細はこちら→クリック!



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  • 2017年01月29日

    「海外戯曲リーディング」佐川リポートその1

    「海外戯曲リーディング」総合演出の佐川大輔です。
    これからたまに、私の視点でリポートをしていこうと思っています。

    さて、まもなく初日まで2週間になりますが、各作品の美術や衣装のプランも出そろってきました。私は総合演出という立場上、各稽古場を見学しております。稽古は各チームバラバラに行っていますが、その稽古に参加し、全体を客観視できる立場として感じることは、改めて「この企画は非常に面白いなー」ということ。

    というのも、「それぞれのチームが違う」からです。

    例えば、F/T(フェスティバルトーキョー)など、多くの国のカンパニーが集まる演劇祭は世界にも数多くあります。
    しかし、7か国の戯曲を、すべて「同じ言語でパフォーマンスする」という催しは世界的にも稀有でしょう。
    そこには、「文化や社会」、「人々の抱える問題」、「戯曲の様式」、「演出家の考えるリーディングへの考え」など、多くの比較対象があります。

    まさに「違いを味わう面白さ」です。

    単独の各演目を見ることも勿論面白いと思いますが、ぜひ複数作品をみることで、国や文化の違い、演出の違いを比べる見方がより楽しめるのではないかと。

    この「違いの面白さ」については、また機会があれば、またお話していきたいと思います。

    海外戯曲リーディング特設ホームページはこちらから→
    ここをクリック!




      


  • 2017年01月26日

    「せんがわ劇場ニュース」(1月20日号)

    1/20号の「せんがわ劇場ニュース」がyoutubeにアップされました。
    今月は、2/9~2/19上演の「海外戯曲リーディング」についてのご案内です!

      


  • Posted by せんがわ劇場 at 10:00Comments(0)海外戯曲リーディング

    2017年01月13日

    本日の「アルゼンチン特別企画」開始時間変更について

    本日18:45開始予定の、せんがわシアター121vol.10 海外戯曲リーディング フリンジ特別企画
    「アルゼンチンの文化的アイデンティティと今日の演劇について」
    は、16:41頃、京王線つつじヶ丘駅構内で起きた人身事故による京王線の運転見合わせと遅れを受け、
    開始時間を下記の通り変更いたします。

    18:45開始→19:30開始

    アルゼンチン料理の試食および受付開始時間、18:15は変更ございません。
    講演開始時間までのひと時を、ごゆっくりお過ごしください。
      


  • Posted by せんがわ劇場 at 11:00Comments(0)海外戯曲リーディング

    2017年01月10日

    【海外戯曲リーディング】

    WEBサイト「エンタ魂(マブイ)」(角川アップリンク ザテレビジョン情報部・沖縄)に、
    「いつも同じ問題」「セブン・メニュー」出演の吉野容臣さんが取り上げられました!
    ぜひご覧ください!
    ここをクリック  


  • Posted by せんがわ劇場 at 11:00Comments(0)海外戯曲リーディング

    2016年12月16日

    【海外戯曲リーディング】ステージナタリーに取り上げていただきました!

    ステージナタリーに取り上げていただきました!ぜひこちらの記事も読んでください!

    ここをクリック!  


  • Posted by せんがわ劇場 at 10:00Comments(0)海外戯曲リーディング

    2016年12月10日

    【海外戯曲リーディング】

    本日チケット発売&特設ページ公開!
    世界各地から集めた、個性的な7つの戯曲や、それを読みとく演出家、表現する出演者もご紹介しています。
    ぜひこの機会に、せんがわ劇場で世界をのぞいてください!
    ここをクリック!!